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白内障
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白内障とは
手術について
当院では、年間1,400眼のペースで手術を行っています。
当院で行っている白内障手術について
麻酔は、目薬で行い注射はしません。5分程で手術は終わります。
入院はしません。手術後は眼帯もしくは保護メガネで帰宅して頂きます。
眼帯は翌日外してしまいます。
手術後は毎日通う必要はなく、手術翌日、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後と少しずつ間隔を延ばしていきます。
白内障手術の機械は
アルコンのインフィニティ
を使用しています。
オジルというシステムを使い、安定した手術を行う事ができます。
顕微鏡もカールツァイス社製で
斜照明
がついていて、術野がより見やすくなっています。
挿入する単焦点眼内レンズは、最新の
HOYA AF-1 iMics1(NY−60)
を使用しています。
このレンズはほぼアクリルだけで出来ている、いわゆるワンピースレンズです。
そのため極小切開に向いており、当院では2.4mm切開で行っています。
その他、
非球面、着色、
シャープエッジ(後発白内障になりにくい)などの最新のテクノロジーが満載されています。
多焦点眼内レンズ
を老眼の治療として使用しています。
レンズはAMOのReZoom(NXG1)及び、TECNIS MULTIFOCAL IOL アクリル(ZMA00)を患者さんの生活に合わせて選択しています。
今出回っている多焦点レンズではベストのレンズだと思います。
多焦点レンズはコストがかかるため、眼鏡をかけたくない方のために
モノビジョン
もおこなっています。
片目は遠方に、片目は近方に合わせて単焦点レンズを入れて両目で遠くも近くも眼鏡なしで見えるようにします。
眼内レンズを挿入する事により角膜不正乱視、黄斑疾患、進行した緑内障、視神経異常などがなければ、視力は1.0出るはずです。
遠視、近視、乱視が残っているときは、メガネで矯正して1.0出ますが、メガネなしで遠方を見たいと希望される方には、
LASIK
という手術を追加して遠視、近視、乱視を治してメガネなしで1.0視力を出す事が出来ます。
当院で白内障手術を行った方には無料で行っています。
極小切開とは
傷口をより小さくしたほうが手術による乱視がでにくく、感染症も少なく手術をより安全に行うことができます。
点眼にて麻酔し、眼球を切開して、水晶体の前嚢を切り取る。
↓
水晶体の核と皮質を超音波で砕き、吸引して取り出す。後嚢とチン小帯は残す。
↓
残した後嚢の中に、眼内レンズを挿入する。
※参天製薬株式会社 白内障の症状と治療より
手術写真
写真をクリックすると拡大画像が表示されます
角膜を切開している所
前嚢切開している所
超音波のハンドピースを挿入した所
超音波を使用し核を砕いている所
超音波を使用し核を吸引している所
皮質を吸引している所
眼内レンズを入れる前
眼内レンズを折り曲げて挿入している所
眼内レンズをインジェクターから抜いた所
眼内レンズが開いた所
手術終了
当院で使用している眼内レンズ
単焦点レンズのについて
白内障手術に使用する眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種類があります。単焦点眼内レンズはその名が表すとおり、1つの距離に焦点を合わせた眼内レンズのことです。単焦点眼内レンズを入れた後は白内障のにごりがなくなり非常に明るくなり見やすくなりますが、1つの焦点しか合わないため、手元の新聞も、遠くの看板も両方の距離がくっきりと見えるという訳ではありません。近く(手元の距離)に焦点を合わせた眼内レンズを入れた方は、手元は眼鏡なしでよく見えますが、運動する時や、知らない町を歩く時には、遠距離用のめがねが必要となります。逆に遠く(数メートル先)に焦点を合わせた方は、運動する時や、知らない町を歩く時には裸眼で平気ですが、読書をする時などの手元を見る際に近距離用のめがねが必要となります。
単焦点の眼内レンズ
■単焦点レンズ
HOYA iMics1(NY−60)
●
ワンピース
アクリルだけで出来ています。そのため、極小切開(2.4mm)での手術が可能です。
●
着色
網膜光障害の潜在的危険性を低減し、加齢性黄斑変性症を予防します。
●
非球面
球面収差を抑えることで夜間や薄暗いところでの見え方が向上します。
●
パワー S: +10.00〜+26.00D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
Alcon AcrySof
●
ワンピース
アクリルだけで出来ています。そのため、極小切開(2.4mm)での手術が可能です。
●
着色
網膜光障害の潜在的危険性を低減し、加齢性黄斑変性症を予防します。
●
非球面
球面収差を抑えることで夜間や薄暗いところでの見え方が向上します。
●
パワー S: +6.0〜+30.0D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
HOYA iMics1(NY−60) よりもパワーの範囲が広いので、近視や遠視の強い方に使用します。
上記の2種類のレンズで近視・遠視・軽度の乱視は白内障と一緒に治すことができます。
さらに、上記の二つでは治せない乱視の強い人には下記のレンズを使うことで乱視矯正ができます。
■乱視矯正レンズ
Alcon AcrySof IQ Toric
●
ワンピース
アクリルだけで出来ています。そのため、極小切開(2.4mm)での手術が可能です。
●
着色
網膜光障害の潜在的危険性を低減し、加齢性黄斑変性症を予防します。
●
非球面
球面収差を抑えることで夜間や薄暗いところでの見え方が向上します。
●
乱視の強い人
乱視が強い人に乱視も補正できるレンズです。
●
パワー S: +6.0〜+30.0D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
乱視: -1.0D〜-4.0D(0.5D刻み)
非球面着色眼内レンズ
※HOYA株式会社より
※日本アルコン株式会社より
■ 非球面着色眼内レンズとは
人間の目はレンズの働きをする角膜と水晶体があります。
昼間や明るい場所に比べ、夜間や暗い場所では多くの光を取り入れる必要がある為、瞳孔が拡がるようにできています。そのため周辺部を通る光が増え、球面収差(光のにじみ)の影響も大きくなります。
これをQ値で表すと、(
※Q値とは0ではなく±で表す
)
※人間の角膜は正の球面収差を持ち、若年期の水晶体は負の球面収差を持っているので正と負の球面収差がバランスをとっています。
非球面眼内レンズは若年期の水晶体に近い機能を持つことで球面収差が若年者眼に近づくように設計されています。
※球面収差を抑えることで夜間や薄暗いところでの見え方が向上します。
従来の着色していない眼内レンズに比べ、網膜光障害の潜在的危険性を低減し、加齢性黄斑変性症を予防します。
従来の紫外線吸収眼内レンズに比べ、若年者眼に近い青色光フィルター効果があります。
※日本アルコン株式会社より
HOYA iMics1レンズについて
既に多くの実績を持つAF−1と同じアクリル素材を使用し、HOYA独自の最新非球面設計を採用。
極小切開手術をスムーズにするループデザイン
〜ハイブリット1ピース〜
ループの光学部の貼り付き抑制の為、先端には工学部素材への粘着性の低いPMMAを採用しています。
■ シャープエッジとは??
後発白内障は光学部エッジ形状がシャープであると発生しにくいと言われています。
研磨方法の改良によりNY−60はIOLエッジ形状がシャープになっている
※HOYA株式会社より
球面レンズと非球面レンズとの違い
■ 収差とは?
レンズの焦点は一点に見えますが、実際は細かなずれがあり、そのずれから歪みが発生致します。
その歪みを収差と呼び、収差には主に球面収差・コマ収差などがあります。
球面レンズでは、レンズの周辺部を通る光線の焦点と、レンズの中心部分を通る光線の焦点とのずれから球面収差が発生することで、光の輪郭がぼやけて見えたり、にじんで見えたりすることがあります。
その点非球面レンズですと、球面収差に比べてレンズの周辺部を通る光線の焦点と、レンズの中心部を通る光線の焦点の位置にずれがないので球面レンズに比べて球面収差が起こることもなく、良好な視界を得ることができます。
遠近両用眼内レンズ(マルチフォーカルレンズ)について
年齢が40歳を過ぎると、老眼(老視)が始まって近くが見えにくくなってきます。そこで老視(老眼)の治療として、眼の中にある水晶体を取り除いて、人工の遠近両用眼内レンズを挿入するという手術をすることで、メガネやコンタクトレンズなしで遠くも近くも見ることが可能となります。また、強度近視・遠視の方の屈折治療として手術を行うという方法もあります。手術後に残ってしまった近視や遠視、乱視に関しては、裸眼で更に遠くが見たい場合は、レーシックにて追加矯正をすることも可能です。
多焦点レンズの種類について
従来の眼内レンズでは、両目とも裸眼で遠くが見えるようになると、近くがみえにくくなります。両眼とも遠くにピントを合わせるのではなく
モノビジョン
といって、片眼は遠く・もう片眼は近くにピントを合わせて、遠くも近くも見えるという方法もあります。
遠近両用の眼内レンズであれば、ひとつのレンズで遠くも近くも見ることが可能となります。遠近両用の眼内レンズは基本的な種類が2種類あって、屈折型と回折型という2種類のレンズに分かれています。屈折型は遠方と中間距離にすぐれているのに対し、回折型は遠方と近方距離にすぐれています。その方のライフスタイルに合わせて、片眼には屈折型、もう片眼には回折型を入れるという方法もあります。さらに、新しいセクター型や、乱視用などもあります。すでに従来の眼内レンズが挿入されている方に関しても、眼内レンズを入れるということも可能です。
単焦点の眼内レンズ
多焦点の眼内レンズ
リズーム(AMO社)
●
屈折型
中間(40p・パソコン使用の距離)〜遠方を見ることができます。(手元は眼鏡が必要になる場合があります)
レンズの中心から、遠く、近く、遠く、近く、遠くの5つのゾーンに分かれています。
水色→遠方、白色→近方
●
鮮明な遠方視
瞳孔径にもよりますが、回折型と違いコントラスト感度への影響がなく、単焦点レンズと同等の遠方視が得られます。
●
グレア・ハローを強く感じる場合があります
レンズの溝部分での光の乱反射により、ハロー・グレアなどを感じることがあります。個人差はありますが、慣れるのに3カ月〜半年かかることがあります。
●
瞳孔径に影響する設計です
加齢により瞳孔が小さくなっている場合など、機能を十分に使えなくなることがあります。より、若い人に向いていると言えます。
●
パワー S: +6.0〜+30.0D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
●
近用加入度数 +3.5D
※大体、40pの距離=パソコン使用時の距離が一番見えると考えてください。
テクニスマルチフォーカル(AMO社)
●
回折型
遠くと近く(30p・読書時の距離)を見ることができます。(中間は見えにくいことがあります)
回折型は一つの光を遠方用と近方用の2か所に分ける構造です。
●
瞳孔径に依存しない
瞳孔が散大しても光は近方と遠方に均一に分散するので、暗闇でも見やすい設計です。
●
コントラスト感度の低下
入射光を二分しているので光のロスが20%程度あり、コントラスト感度の低下があります。これにより、若いころより見え方が劣ると感じたり、ワクシービジョンという現象で白っぽくみえたり、かすんだ感じに見えることがあります。慣れるのに6カ月程度かかります。
●
乱視の影響を受けやすい
乱視が強い人は乱視矯正手術の追加が必要な場合があります。
●
パワー S: +6.0〜+30.0D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
●
近用加入度数 +4.0D
※大体、30pの距離=読書時の距離が一番見えると考えてください。
レストア(Alcon社)
●
回折型
●
二つの加入度数
回折型では珍しい+3Dと、+4Dと二つの加入度数があり、遠くと近く(30p)か、遠くと中間(50p〜1m)を見ることができます。
+3Dは遠くと中間(40p・パソコン使用時の距離)が見えます。
+4Dは遠くと、中間は+3Dよりは見えませんが、近くは+3Dよりよく見えます(30p・読書時の距離)。
尚、両眼にそれぞれのレンズを入れることもできるので、お互いの見え方を補う形により、見える範囲を調整することもできます。
例) 右に+3D、左に+4Dを入れて、パソコンと読書の距離を両方見えるようにすることも可能です。
●
瞳孔径に依存しない
高齢になり、瞳孔が小さくなっても機能の低下はないです。
●
コントラスト感度の低下
入射光を二分しているので光のロスが20%程度あり、コントラスト感度の低下があります。これにより、若いころより見え方が劣ると感じたり、ワクシービジョンという現象で白っぽく見えたり、かすんだ感じに見えることがあります。慣れるのには6カ月程度かかります。
●
乱視の影響を受けやすい
乱視が強い人は乱視矯正手術の追加が必要な場合があります。
●
パワー S: +6.0〜+30.0D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
●
近用加入度数 +3.0D
※大体、40pの距離=パソコン時の距離が一番見えると考えてください。
●
近用加入度数 +4.0D
※大体、30pの距離=読書時の距離が一番見えると考えてください。
AT LISA(Carl Zeiss社)
ドイツで製造されており、日本ではまだ認可されていませんが、ヨーロッパではCEマークを取得しており、すでに多く使用され、非常に良好な結果を得ています。
●
回折型
遠くと近く(30p・読書時の距離)を見ることができます。(中間は見えにくいことがあります)
AT Lisa 眼内レンズ
AT Lisa 眼内レンズの表面状態
レンズ部分が同心円状の構造になっており、遠くに65%、近くに35%の光が集まるように設計されています。
●
ハロー・グレアがでにくい設計です
レンズの表面形状(右上図参照)により、このレンズは乱反射が起こりにくくなっており、他の回折型レンズと比べるとハロー・グレアが少ないです。
●
瞳孔径の影響がありません
高齢になり、瞳孔が小さくなっても機能の低下はないです。
●
コントラスト感度の低下
光のロスが20%あるため、他の回折型レンズよりはよいのですが、コントラスト感度の低下はみられます。しかし、明るい場所や薄暗い場所でのコントラスト感度は白内障のない人の正常範囲内です。
●
パワー S: ±0.0〜+32.00D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
●
加入度数 +3.75D
●
乱視用もあります
パワー S: −10.0〜+32.00D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
乱視: +1.0〜+12.0D(0.5D刻み)
レンズの在庫がない場合と、乱視用はレンズが届くまでにお時間がかかります。(2〜3カ月程度)
LENTIS Mplus(oculentis社)
ドイツで製造されており、日本ではまだ認可されていませんが、ヨーロッパではCEマークを取得しており、すでに多く使用され、非常に良好な結果を得ています。
●
セクター型
(セクター部で近方視が可能なデザイン)
近く(30〜40p)と遠くをみることができます。
カーブの違う二つに球面を組み合わせてできています。両方の球面の中心は同じところにあり、遠方部と近方部の境目がないので遠方視から近方視がスムーズにつながっています。(上左図ではわかりやすくするために分けて表示しています)
●
コントラスト感度が良好
光学的ロスが5%であり、95%は焦点するため、コントラスト感度が良好で白内障のない人と同等程度です。
●
瞳孔径に依存していません
高齢になり、瞳孔が小さくなっても機能の低下はないです。
●
ハロー・グレアがありません
●
パワー S: ±0.0〜+36.00D(0.5D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
●
加入度数は+1.5と+3.0があります
●
乱視用もあります
パワー S: ±0.0〜+36.00D(0.01D刻み)
※大体、+20.0Dが正視でそれ以下は近視、それ以上は遠視の矯正と考えてください。
乱視: +0.25〜+12.00D(0.01D刻み)
通常0.5D刻みが多いですが、乱視用は0.01Dまで細かく対応しています。そのためレンズはすべてオーダーメイドになり、レンズが届くまでにお時間はかかりますが(最低でも6週間)、しっかりとその人に合わせることができます。
手術の金額について
従来の眼内レンズは保険適応になるので、
1割 → ¥16,880 3割 → ¥50,630
となります。
遠近両用の眼内レンズは保険適応ではないため、
自費
となります。
片眼 ¥300,000
乱視用片眼 ¥350,000
また、術後レーシックにて追加矯正する場合
片眼につき、別途¥50,000がかかります。
※当院で白内障の手術を受けている方は無料で行っております。
手術の適応については医師とご相談ください。